ポケモン育成の基礎1
ポケモンシリーズで、初めてランクバトルに挑戦しようとしている方向けに書きたいと思います。すでに対戦をしているという方には退屈な内容だと思います・・・。
ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです(^^)
さて、今回は以下のことについてお話していこうと思います。
1.個体値
2.努力値
3.種族値
4.性格、個性
理屈っぽい部分が出てきますが、「へぇー、そうなんだ」と思いながら読んでいただきたいです。
1.個体値
個体値は、ポケモンごとに決められている隠しステータスのことです。0から31の値でランダムに決定します。ゲーム内では数値を見ることができませんが、おおよそのことは分かるようになっています。
このように個体値がみられるようになったのはポケモンサン・ムーン以降です。
それ以前は、ゲーム内にいる個体値ジャッジをしてくれる人のメッセージで判断していました。
攻略サイトなどで「V」や「U」という表記がありますが、「V」は個体値「31」、「U」は個体値「30」を示しています。
余談ですが、なぜ「V=31」で「U=30」になるのかというと、ポケモンは32進数という進数で作られているからです。
32進数は0~9の数字とA~Vのアルファベットで表記されますが、その方法だと「V=31」で「U=30」ということになります。
*「個体値30」についてはポケモンの技に「めざめるパワー」があった時に重要視された数値でした。ポケモンソード・シールド以降はその技がないため、意識する必要はないと思います。
個体値は捕まえたポケモンごとにランダムで決定される数値のため、同種のポケモンを捕まえても全く違う数値が設定されます。捕まえるごとに能力値が異なるのは、個体値が異なるからです。個体値が最大であれば能力値も高くなります。
個体値は、「ぎんのおうかん」、「きんのおうかん」を使うことで最大値の31に変更することができます。(ポケモンサン・ムーン以降)
バトルにおいて個体値は最も重要な要素と考えて差し支えないです。
2.努力値
ゲーム内では「基礎ポイント」と呼ばれます。努力値という言葉は攻略サイトで広まった隠語です。
任意の能力に最大252振り分けることができる。1匹につき最大510振ることができます。
ちなみに、1番最初は努力値を4振ると1上昇しますが、以降は8振ると1ずつ上昇していく仕組みになっています。
努力値の振り方は以下の方法があります。
・ポケモンを倒す
・アイテムを使用する(タウリンやしゅんぱつのはねなど)
・ゲーム内のミニゲームなどで獲得する
3.種族値
種族値は、各ポケモンに固定で決められている隠しステータスです。こちらも効力サイトなどで広まった隠語です。種類ごとに決められているので、同種のポケモンで異なることはありません。
プレイヤー側では進化、フォルムチェンジ(メガ進化を含む)する以外で変更できません。
例)バシャーモ
HP 80
こうげき 120
ぼうぎょ 70
とくこう 110
とくぼう 70
すばやさ 80
例)メガバシャーモ
HP 80
こうげき 160
ぼうぎょ 80
とくこう 130
とくぼう 80
すばやさ 100
*世代によっては種族値が変更されている場合もあります。
考察記事でよく「130族」や「600族」という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは特定の能力あるいは合計の種族値に関して、同じ種族値を持っているポケモンの総称のことです。
4.性格、個性
ポケモンは人間と同じように性格や個性を持っています。
ポケモンにおけて、性格や個性はそのポケモンの強みを示しています。
まずは、性格の説明からです。
4-1.性格
全部で25種類あります。
いじっぱり | うっかりや | おくびょう | おだやか | おっとり |
おとなしい | がんばりや | きまぐれ | さみしがり | しんちょう |
すなお | ずぶとい | せっかち | てれや | なまいき |
のうてんき | のんき | ひかえめ | まじめ | むじゃき |
やんちゃ | ゆうかん | ようき | れいせい | わんぱく |
つづいて、どの性格に何の上方補正・下方補正がかかるのかを示します。
上方補正 | |||||
こうげき | いじっぱり | さみしがり | やんちゃ | ゆうかん | |
ぼうぎょ | ずぶとい | のうてんき | わんぱく | のんき | |
とくこう | うっかりや | おっとり | ひかえめ | れいせい | |
とくぼう | おだやか | おとなしい | しんちょう | なまいき | |
すばやさ | おくびょう | せっかち | ようき | むじゃき | |
補正なし | がんばりや | きまぐれ | すなお | てれや | まじめ |
下方補正 | |||||
こうげき | ずぶとい | ひかえめ | おだやか | おくびょう | |
ぼうぎょ | さみしがり | おとなしい | おっとり | せっかち | |
とくこう | いじっぱり | わんぱく | しんちょう | ようき | |
とくぼう | やんちゃ | のうてんき | うっかりや | むじゃき | |
すばやさ | ゆうかん | のんき | れいせい | なまいき | |
補正なし | がんばりや | きまぐれ | すなお | てれや | まじめ |
☆HPが上方補正、下方補正される性格はありません。
上方補正は能力値に1.1倍の補正がかかり、下方補正は能力値に0.9倍の補正がかかります。
一見するとわずかな差に見えますが、この補正があるか否かで、技のダメージ量や耐えられるダメージ量が大きく変化します。そのため、対戦用のポケモンを育成するにおいて、重要度が高いです。
具体例を出します。
まずは、攻撃側に注目してください。
~パターン1~
ドラパルト(攻撃側)VSガブリアス(防御側)
・ドラパルトは攻撃に性格による上方補正のみありで、努力値を攻撃に252振っている
・技はドラゴンアロー
*結果*
ドラパルト
こうげき数値 189
HP数値 183
ぼうぎょ数値 115
ダメージ量 192~228
確定1発
~パターン2~
ドラパルト(攻撃側)VSガブリアス(防御側)
・ドラパルトは攻撃に性格による下方補正のみありで、努力値をこうげきに252振っている。
・技はドラゴンアロー。
*結果*
ドラパルト
こうげき数値 154
HP数値 183
ぼうぎょ数値 115
ダメージ量 156~184
確定2発(乱数1発)
つづいて、防御側に注目してください。
~パターン3~
テツノカイナ(攻撃側)VSカバルドン(防御側)
・カバルドンは性格による防御の上方補正のみありで、HPとぼうぎょに努力値を252振っている。
・技はインファイト。
・テツノカイナはこうげきに努力値を252振っており性格補正はなし。クォークチャージが起動している状態。
*結果*
テツノカイナ
こうげき数値 192×1.3(クォークチャージ)=250
HP数値 215
ぼうぎょ数値 187
ダメージ量 91~108
確定3発(乱数2発)
~パターン4~
テツノカイナ(攻撃側)VSカバルドン(防御側)
・カバルドンは性格による防御の下方補正のみありで、HPとぼうぎょに努力値を252振っている。
・技はインファイト。
・テツノカイナはこうげきに努力値を252振っており性格補正はなし。クォークチャージが起動している状態。
*結果*
テツノカイナ
こうげき数値 192×1.3(クォークチャージ)=250
HP数値 215
ぼうぎょ数値 153
ダメージ量 111~132
確定2発
上記の例からも分かるように、確定1発で倒せるかどうか、あるいは攻撃を何回耐えられるかが分かれてしまいます。
この差はバトルにおいて無視できません。この補正の差によって、勝敗を分けることがあります。
注)乱数については後日、別で紹介します。
4-2.個性
個性は「ポケモンダイヤモンド・パール」から登場した要素です。最も高い個体値がどこかを示しています。能力補正があるわけではありません。
ストーリー攻略において、個体値ジャッジが解禁されていない状況では重宝します。
個性には多くの表記がありますが、どの文面が反映されるかは決まりがあります。
基本的には、最も高い個体値に対応する文面が適用されますが、最も高い個体値が複数ある場合は、性格値を6で割った余りで決定するようです。
性格値とは、各性格に設定されている隠れステータスです。ぶっちゃけ全く気しなくて良いです(笑)。
余り | 優先される個体値の箇所 |
0 | HP |
1 | こうげき |
2 | ぼうぎょ |
3 | とくこう |
4 | とくぼう |
5 | すばやさ |
性格値 | 性格 | 性格値 | 性格 | 性格値 | 性格 | 性格値 | 性格 | 性格値 | 性格 |
0 | がんばりや | 5 | ずぶとい | 10 | おくびょう | 15 | ひかえめ | 20 | おだやか |
1 | さみしがり | 6 | すなお | 11 | せっかち | 16 | おっとり | 21 | おとなしい |
2 | ゆうかん | 7 | のんき | 12 | まじめ | 17 | れいせい | 22 | なまいき |
3 | いじっぱり | 8 | わんぱく | 13 | ようき | 18 | てれや | 23 | しんちょう |
4 | やんちゃ | 9 | のうてんき | 14 | むじゃき | 19 | うっかりや | 24 | きまぐれ |
個体値の文面は、最も高い箇所の個体値を5で割った余りで決まります。
以下は、ステータスに反映される文面とどのような文面になるかの一覧です。
余り | HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ |
0 | たべるのが だいすき |
ちからがじまん | からだが じょうぶ |
こうきしんが つよい |
きがつよい | かけっこがすき |
1 | ひるねを よくする |
あばれることが すき |
うたれづよい | いたずらがすき | ちょっぴり みえっぱり |
ものおとに びんかん |
2 | いねむりが おおい |
ちょっと おこりっぽい |
ねばりづよい | ぬけめがない | まけんきが つよい |
おっちょこちょい |
3 | ものを よくちらかす |
けんかをするのが すき |
しんぼうづよい | かんがえごとが おおい |
まけずぎらい | すこし おちょうしもの |
4 | のんびりするのが すき |
ちのけがおおい | がまんづよい | とても きちょうめん |
ちょっぴり ごうじょう |
にげるのがはやい |
赤文字で示されている部分は、高個体値のポケモンによく示される文面です。高個体のポケモンの個性の文面がほぼ固定化されている理由は、31を5で割った余りが「1」だからです。
*ただし、必ずしも5で割った余りが1になるから個体値が最大になるというわけではありません。
最後に、まとめをして締めくくりたいと思います。
1.個体値はランダムで決まり、バトルにおいて最も重要な要素。
2.努力値は1匹のポケモンにステータスごとに最大252、合計510まで振ることができる。
3.種族値はポケモンごとに決められており、進化、フォルムチェンジ以外では変更できない。
4.性格は各ポケモンの強みを示しており、バトルの勝敗を左右することがある。
初投稿にも拘らずかなり長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次回は、ポケモン育成の考え方についてお話ししたいと思います。
~参考資料~
ポケットモンスター バイオレット
ポケモン徹底攻略